日焼け止めの選び方

夏には特に欠かせないアイテム、日焼け止め。良いものを選ぶ基準は？

巷にはたくさんの日焼け止めが売られていますが、あなたなら何を基準に選びますか？

SPFやPAの強さ？塗り心地？ノンケミカル？

「SPF」と「PA」とは？

SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、日本語で紫外線防御効果を意味し、サンバーン（肌が赤くなる日やけ）の原因になる紫外線B波（UVB）を防ぐ指標として使われます。

数字が大きいほど紫外線B波（UVB）を防ぐ効果が高く、最大50+（SPFが51より大きい）と表示されます。

PAとは「Protection Grade of UVA」の略。その名の通り紫外線A波（UVA）を防ぐ効果の程度を表す指標です。

これまで「PA+」「PA++」「PA+++」の3段階でしたが、測定方法と表示方法の改定に伴い「PA++++」を加えた4段階に分けられるようになりました。

+の数が多いほど紫外線A波（UVA）を防ぐ効果が高くなっています。

紫外線A波（UVA）はシミやしわの発生に大きく関わっているといわれています。

波長が長い分、肌の奥深くまで到達し、様々な影響を及ぼします。

雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でもしっかり紫外線A波（UVA）を防ぐことが美白肌をキープするカギの一つになります（私自身は美白肌ではなく日焼け肌派ですが）。

SPFやPAの数値は、自分のライフスタイルやオケージョンに合わせて選ぶのがよいでしょう。

夏には特にSPFの値が大きいものを選びたくなりがちですが、ビーチで一日中遊ぶ！とかではなければ、SPF 50や50＋を選ぶ必要はないと個人的には思います。

なぜなら、SPF50以上の日焼け止めには紫外線吸収剤という成分が含まれていることが多く、その成分が肌や体、また自然環境にダメージを与えると言われているからです。

注意！日焼け止めに含まれている人体と地球に有害な成分

日焼け止めには通常、紫外線を防止する成分が含まれているが、使われている成分によって、肌や体の健康、そして環境にダメージを与えるものである可能性があるため、注意が必要。

紫外線防止成分は大きく分けて２つ、

「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」がある。

「紫外線吸収剤」は、紫外線を吸収して、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出することで、紫外線が皮フに届かないようにする役割がある。また、伸びが良く白浮きしない、使用感が良い、汗で崩れにくいなどのメリットあり。

よく使われている紫外線吸収剤の成分：

・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル（オクチノキサート）

・サリチル酸エチルヘキシル（サルチル酸オクチル）

・オキシベンゾン

・ホモサレート

・オクトクリレン

・ｔ－ブチルメトキシジベンゾイルメタン（アボベンゾン）

・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン

・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル

・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン　など

これらの成分には注意が必要で、

皮フの上で化学反応を起こすことによって肌荒れを引き起こす可能性があるだけでなく、ホルモン攪乱物質であるために甲状腺機能への悪影響も報告されている。経費吸収により皮フから体内に入り、使用から数週間経った後でも尿や母乳から同成分が検出されている。EUでは日本よりもかなり厳しく含有量が規制されている。

特に、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、人体への悪影響だけではなく、珊瑚礁を破壊する原因になると言われ、ハワイやタヒチなどの一部の国や地域では、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル配合の日焼け止め製品の販売を禁止している。

「紫外線散乱剤」は、紫外線を反射、散乱させて皮フを守ります。紫外線散乱剤だけでつくられた日やけ止めは「ノンケミカル」と表示されることもあり、紫外線防止効果は紫外線吸収剤だけでつくられた日やけ止めのよりやや低いと言われている。

よく使われている紫外線散乱剤の成分：

・酸化チタン

・酸化亜鉛　など

これらはナノ分子化された形状で使用される。FDAの調査ではいずれも安全性と紫外線防止の有効性が認められている。

皮膚から吸収されることもほぼない。

ただし、酸化チタンは吸引時の発がん性の可能性が指摘されています。またナノサイズなど微細な成分は肺でうまく処理されず、血流に流れる可能性もあるため、吸引の危険性があるスプレータイプの日焼け止めは避けましょう！

★ポイント★

・SPFやPAは数値が大きい方が紫外線防止効果は高いが、肌への負担も大きい。

・日常生活ではSPF10-20のもので十分。

・紫外線吸収剤は経費吸収により健康に悪影響を及ぼすものが多く、珊瑚礁を破壊する成分でもあるため、「紫外線吸収剤」ではなく「紫外線散乱剤」を使用しているものを選ぶのが良い。

・紫外線散乱剤は呼吸器から吸い込むことにより健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、スプレータイプは避ける。

結局！！

おすすめは、紫外線吸収剤（メトキシケイヒ酸エチルヘキシル等）不使用で、紫外線散乱剤（酸化チタン、酸化亜鉛）使用の、クリーム or ローションタイプ、スティックタイプの日焼け止め！！

私が個人的に愛用しているおすすめのアイテムは、

①ドテラミネラルサンスクリーンローション（紫外線吸収剤不使用）

②ドテラミネラルサンスクリーンスティック（紫外線吸収剤不使用）

スティックタイプは飛行機の機内持ち込みもできるので、飛行機移動が多い人には持ってこいの重宝アイテムです⭐️

まだまだこれからも紫外線が強い季節。美白派さんも日焼け派さんも、”良い”日焼け止めをしっかり選んで、肌と健康、そして地球を守りましょう！